アフィリエイトが叩かれる理由として、以下がよく挙げられます。
☑︎ 楽に稼げるという、誤ったイメージ
☑︎ 妬み・嫉み
☑︎ ただ人を攻撃したいだけ
これらも一理あるでしょう。だけど、本質的な原因ではないと思うのです。
今回は、少し違った視点から考えてみます。
結論からいうと、
「ごく一部のアフィリエイターが、強引なセールスを行ったから」です。
アフィリエイト自体は、怪しい仕組みではありません。
アフィリエイトは、危ないはずがない!

まずは基礎知識から。知っている人は飛ばしてください。
危ない?:アフィリエイトの仕組み
アフィリエイトとは、「成果報酬」型の広告です。
- まずWEBサイトに、アフィリエイトリンクを貼り付けます。
- サイトから商品が売れた場合に、報酬が支払われる、
要するに、「一種の広告」です。

そもそも、危なくもなんともないわけですね。
1つの広告形態にすぎないので。
「アフィリエイトは危ない」とは、「テレビCMは危ない」と言っているに等しいのです。
「仕組み自体」は、危ないはずがありません。
実は「アフィリエイトが危ない」は誤用で、「アフィリエイターが危ない」が正確です。
「高額な商材を、弱者に売りつけている」「身分を詐称して、専門家のフリをして商品を売っている」などなど。
一部のアフィリエイターは、たしかに危ないことをしています・・
これについては、後ほど考察します。
まずは「アフィリエイト自体は、危ない仕組みではない」ことを、理解してもらいたいです。
アフィリエイターは、営業マンと変わらないよ!
広告主:多くの有名企業
あらゆる会社が、アフィリエイトという仕組みを、利用してます。
Amazonや楽天などが、代表的な広告主です。
疑うのであれば、大手ASPである【A8.net】のサイトを、覗いてみてください。主な広告主が、載っていると思います。
たくさんの有名企業が、参入しています。
こぞって不正をしている・・のは考えにくい。
「アフィリエイトが危ない」はずがないことが、分かると思います。
アフィリエイトの特性
下の2つを、想像してください。
- 友達がオススメする商品
- 企業メディアが紹介する商品
どちらの方が、信憑性があるでしょうか?
・・前者ですよね。
理由は、友達がよりあなたに近い存在だからです。
アフィリエイターは「友達」ではないですし、あくまで報酬はもらっています。ですが比較的、ユーザーに近い位置にいます。
商品を購入してみた ⇒ 満足した ⇒ WEBサイトで紹介する
ユーザーと同じ、消費者の視点なのです。
これがアフィリエイトの【強み】で、CMや自社メディアと、大きく異なります。
アフィリエイターの役割は、ユーザー目線から商品やサービスを紹介し、「公式サイト」へと誘導することです。
あくまで公式サイトへの、【橋渡し】が役割です。
つまり消費者が、最終的に決断を下すのは「公式サイト」を見てのこと。
あくまで誘導する係なのです。
・・こう考えてみると、「アフィリエイトが嫌われる理由」は、ますます分からなくなります。
「怪しい・危ない」イメージは、どこから来たのでしょうか?
「アフィリエイトは怪しい」と思われた経緯

ズバリ「一部のアフィリエイターが、モラルに欠けたセールスを行ったから」です。
※注意してほしいのは、あくまで”一部”であること。
ほとんどのアフィリエイターは、誠実な人です。「自分が本当に良い」と思ったモノしか紹介しない人も多いのです。
モラルに欠けたセールスを行っているのは、↓のような人です。
- 炎上系ブロガー
- 経歴を詐称している
- そもそも広告主が怪しい
①炎上系ブロガー
「煽りまくる」人達です。
人を見下し、過激な発言を、繰り返します。
「それで商品が売れるの?」と思われるでしょう。はい、普通の人には売れません。
ただ中には、「上から目線で、話をする」=「地位が高い」と、感じてしまう人もいます。
彼らを”崇拝”する層がいるのです。
②経歴を詐称している
↓こんな胡散臭いプロフィール、よく見るよね。
「大学中退して起業★ ⇒ 失敗して○○万円の借金が ⇒ 尊敬できる師匠に出会い、ネットビジネスを始める ⇒ 今では年収○○万円!」
特徴:
- だいたい一発逆転する。
- よく師匠に出会う。
- やたらと多い絵文字。
- やたらと多い改行。
③広告主が怪しいパターン
自分たちで商材を作っている場合が、多いでしょう。最近は、簡単に作れるようになりました。
↓こんなの。今でもたまに見かけますよね(笑)
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(みなさんは、騙されないでね)
① ~ ③に共通するのは、「情報弱者」をカモにしている点です。
普通の人は、こんなセールスに引っかかりませんからね。
【情報弱者とは】
ネットスラングで、【情弱】と略されます。情報を、取捨選択することができない人を指します。精神的に追い詰められ、考える力が、低下してしまっている人たちです。
情弱をカモにする一部の人たちが、全体のイメージを悪くしているのです。
アフィリエイトが怪しいと思われる背景
なぜ一部の人たちが、不誠実になるのか。
その理由については、『予想どおりに不合理』を読んでみてください。【行動経済学】の本です。
共有地の悲劇
社会科学の用語。「囚人のジレンマ」と、根っこにあるのは同じです。
図を使って、簡単に解説しますね。
- 3人の漁師が、海で魚を獲っています。
- 1人の漁師が、欲張って、たくさん獲りました。

- 次の年。海には魚がほとんどいません。
- 昨年の、1人の欲張りな漁師が、獲りすぎたせいです。
- 魚は繁殖できなかったのです。

- 1人のせいで、他の2人に迷惑がかかりました。
- それだけでなく、欲張りな漁師も、魚が獲れません。
- 全員にとって、不利な結果となりました。
「目先の利益」しか考えられない1人の漁師のせいで、すべての漁師に、迷惑がかかりました。
みんなで環境のことを考えて入れば、毎年継続して、魚が釣れたはずです。
1人の強欲が、流れを断ち切るのです。
これだけでは、終わりません。
2人の漁師も、同じく欲張り始めるかもしれないのです。
人は比較の中で生きています。「なんでアイツは、私よりたくさん獲ってるの? ズルい」と考えるのです。
そうなれば、問題はさらに酷くなります。
魚の量は、どんどん減っていきます。
※【環境問題】の【原因】になっています。政府が、漁獲量を規制する理由です。公共マナーすべてに、同じ原理が当てはまります。
アフィリエイトに置き換えてみる
ここで僕が行いたいのは、以下のアナロジーです。
漁師 = アフィリエイター
魚 = ユーザー
海 = アフィリエイト
ユーザーを魚に喩えるのは、どうかと思うけど
ごめん(汗) 他に思いつかなかった。
この場合は「たくさん獲った」というより、「たくさん獲ろうとして、海を荒らした」イメージですね。
とあるアフィリエイターが、手軽にお金を稼ごうと、モラルが欠けたセールスを行います。
恐怖心を煽ったり、ウソをついたりする。海を荒らしました。
ユーザーは不信に思います。ここで”アフィリエイトそのもの”に、「怪しい」イメージが生まれるのです。
マネをする人も、出てきます。「不信感」は、さらに広がりました。
※ただし、大部分のアフィリエイターは、今でも誠実です。
・・本来は、みんなハッピーだったはず
- アフィリエイターは、質の良い商品を、オススメする。
- ユーザーは、商品に満足する
- 広告主も、商品が売れてハッピー
モラルのない利己的な人が、この流れを断ち切ったのです。
これがアフィリエイトに、危ないイメージがついた理由です。
疑心は、社会全体に広がっている
↑の流れは、個人のWEBサイト以外にも広がっています。
・W○L○という企業メディアが、閉鎖に追い込まれました。「肩こりの原因は幽霊 ⇒ お祓いにいこう」と誘導する、クソ記事をたくさん書いていました。
・医者を名乗り、Twitter上で、何万円もするブロッコリーを売っていた人がいました。もちろん、医者というのは嘘でした。
・最近では、とある生命保険が、問題になりました。高齢者をカモにして、ほぼ同じ内容の保険を、何件も契約させていたそうです。
アフィリエイトにかぎった話では、ありません。
社会全体で、モラルが低下しています。
もはやビジネス界全体に、「不信の輪」が広がっている。
それが『予想どおりに不合理』第12章で、ダン・アエリー氏が主張していることです。

実際ぼくらは、広告に対して、かなり身構えるようになっています。
「これ飲んだら痩せる」的なサプリに引っ掛かる人は、かなり減ったと思います。真に受ける人は、少ないでしょう。
今でも、胡散臭いサプリは売られています。「情報弱者」には売れるからですね。
・・広告に対する不信感は、今後も大きくなっていきそうです。
まとめ:なぜ「怪しい」と言われるように?
少し考えれば、「アフィリエイト = 怪しい」が間違っていることは、簡単に分かります。
あくまで1つの広告形態にすぎないからです。「テレビCM = 怪しい」と言っているに等しいです。
にもかかわらず、「アフィリエイトが怪しい」と言われる理由は、「一部のアフィリエイターが悪さしたから」に他なりません。
一部のアフィリエイターだけに限りません。
企業の不正・モラルに欠けた広告が、社会全体に悪い影響を及ぼします。もちろんアフィリエイトへの疑いも、大きくなります。
ビジネス全体に広がっている、「不信感」にも原因があるのではないか、と考察しました。
僕たちは「疑い深くなっている」のです。
そんな土俵が、「アフィリエイトが怪しい」というイメージに繋がるのだと思います。
つまり「モラルの欠けた、アフィリエイター”だけ”」に原因があるとも、言えないのです。
「アフィリエイトは怪しい」と言う人は、実はよく仕組みを分かっていない。
信用が低下している、今の社会の「空気」から、「なんとなく怪しい」と思っているだけなんだ。
迷惑な話だね
怪しいと思われないために。アフィリエイターがすべきこと

この状況に怒っても、何も変わりません。他人をコントロールすることは、できないからです。
でも、自分はコントロールできます。
利益より、ユーザーを優先する
- 報酬が高いからといって、よく分からないモノを売らない
- ウソはつかない。自分を強くみせない。
- 煽りすぎない。
1言でいえば、「ユーザーを第一に考える」となります。
たしかに、「煽ったり」「ウソをついたり」すれば、目先の利益は確保できるかもしれません。
ただそれでは、長期的には稼げません。
「共有地の悲劇」を思い出してください。
信用を失ったら、どうするか
『予想どおりに不合理』の中では、ジョンソン・エンド・ジョンソンの例が出てきます。
薬に異物が混入されたことを受け、多額の損失をだしながらも、すぐに回収をした話です。
日本でいえば、「ペヤング」が思い浮かびます。
ゴキブリ混入で、信用を失うかと思われました。ですが迅速な対応により、信用を取り戻しましたよね。
誠実に対応すれば、信用を取り戻すことはできるのです。
失敗は必ずあります。その後の対応が、大切かと思います。
使ったことがある商品から
使ったことの無い商品を、セールスすることは、一概に悪いとはいえません。
情報を「まとめる」だけでも、ユーザーにとって価値があるからです。
とはいえ初心者がやると、「売ろうとし過ぎて」、不誠実になりがちだと思います。
まずは「自分が使ったことのあるモノ」から、紹介しましょう。
逆に「紹介するために」、購入してみるのもアリですよ。
サイト運営をしていると、常に「何か紹介するモノはないかな」と考えるようになります。つまり、「購入する≒紹介する」のような感覚になってきます。
SNSを使う
アフィリエイト界隈では、「検索エンジンからの流入は、限界がきている」と言われます。
これはGoogle先輩が、一部の不届きな輩に怒った結果です。上位表示されるのは、企業のサイトばかりになってしまいました。
そこで、SNS経由でサイトに来てもらおう、という戦略です。
これからアフィリエイト始めるなら、SNSも同時に始めた方がいい。これが主流の考え方です。
SNSなら、背後にいる「人」を見ることができるからです。
つまり「SNS」を用いて、「信用を武器にする」傾向が、広まってきたのです。
喜ばしい傾向ですね。
でもSNSに移行したところで、結局はまだまだ「不信の輪」は広がっていくように思います。
なぜなら「情弱」と呼ばれる人は、一定数いるからです。
「目先の利益にパッと飛びついてしまう」「インフルエンサーを”崇拝”してしまう」人たちがいるのです。
彼らをカモにする人は、残ったままです。
最近では、とある有名ブロガーさんが、10万円以上する商材を売って、その界隈からボコボコに叩かれてました。
それでも多分、情弱には売れたのでしょうね・・。
これからアフィリエイトを始める人は、どうするか?

2つの選択肢
アフィリエイターには相変わらず、2つの選択肢があります。
- 社会全体に迷惑をかけることを承知したうえで、強引なセールスをする
- 誠実であることで、信用を獲得する
特徴:
- 利己的。だけど短期では稼げる
- 利他的。だけど短期では稼げない
どちらを選ぶかは、あなた次第です(思いっきり誘導していますが)
僕は、誠実でありたい
これは【美意識】の問題だと、思います。
僕は「不信の輪」を広げる、「情弱ビジネスをする」側ではなく、「信用を武器にする」側に立ちたい。
それが僕の、【美意識】です。
また【戦略的】にも、「誠実である」方が優れていると思います。
「不信の輪」が広がるからこそ、一部の信用できる人物の元に、人は集まってくるからです。
ペヤングの例から分かるように、「信用」は大きな武器になります
- 誠意をもって、記事を書く
- 失敗したら、誠実に対応する
心します^^
僕は本が好きなので、これからもブログで、本を紹介していきます。
【本は利益が少ない】ので、書評ブログで食べていくのは、ほぼ不可能です(笑)
それでも、本が売れると嬉しい。僕が紹介した本が、その人の役に立てば良いな、と考えています。
その積み重ねが、「信用」に繋がっていくのだと、思います。
↓参考にした『予想どおりに不合理』です。よければ、一読してください。【行動経済学】の本です。
↓書評も書いています。

【まとめ】アフィリエイトは怪しくない!

今回、伝えたことをまとめます。
- アフィリエイトは、危なくない。1つの広告形態でしかない
- 一部のアフィリエイターが、全体の信用を損なわせている
- アフィリエイターだけが、「怪しい」イメージの原因ではない。疑う心は、社会全体に広がっている
- これからは誠実である方が、お得だと思う
この記事で、「アフィリエイトは怪しい」というイメージが、払拭できたら幸いです^^
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「これからアフィリエイトを始めてみたい」と考えている人も多いと思います。
なので、少しだけ宣伝します。
「アフィリエイトが怪しい」と思うのは、「知らない」からです。
なので興味があるなら、まずやってみることをオススメします。「怪しい」イメージは、すぐに消えるでしょう。
アフィリエイトには、「セルフバック」という仕組みがあります。
一部の商品は、「自分で購入することも可能」なのです。単に「割引」としても使えます。
オススメは「A8.net」。日本で最大規模のASP(仲介役)です。運営会社は、【一部上場している企業】です。
本サイトでも利用しています。
サイトを持っていない方でも、セルフバックを利用できます。無料でブログを始めることも、できますよ。
興味があるなら、とりあえず登録してみては?
これがアフィリエイトです(笑)
※「ネットの情報だと不安」な方も、一定数いらっしゃると思います。
その場合は、1冊本を読んでみてください。「アフィリエイトは危なくない」ことが、納得できるでしょう。
↑の本がオススメです。