先日、『愛着障害』という本を読みました。
帯をみて、ピンときました。
この本は、自分のことを指していると。
買ってよかった。
僕もたぶん、回避型。 https://t.co/MvbuYGTwBq
— 湯川あやと@書評ブロガー (@AyatoYukawa) July 17, 2019
本の中には、さまざまな偉人の、体験談がでてきます。
ただ一般人の例は、ほぼありません。偉人の例も、極端な例が多いです。
そこで一般人として、僕の体験談を加えておきたいと思います。共感した方には、ぜひ一読してもらいたい本です。
診断テストの結果:回避型 > 不安型 = 安定型
『愛着障害』の巻末にある、【診断テスト】のスコアを記します。
※不安と回避を合わせて、不安定型とよびます。
安定 | 7 |
---|---|
不安 | 7 |
回避 | 11 |
- 10以上が強い
- 2番目に高いスコアが5以上なら、それも無視できない
すべてのスコアが5以上、という結果でした。
【回避型】ですが、不安型と安定型もあわせもつ、ややこしいスタイルですね。
本に従えば、「回避ー安定型」になります。
なぜ愛着スタイルが【不安定型】になったのか
原因は主に、小さい頃の人間関係にあります。
両親との関係
僕はシングルマザーの元で育ちました。
父親の記憶は、ほとんどありません(離婚後も、小2くらいまで会っていたはずなんだけど。記憶から消したのかも。)
ただ母親と口喧嘩している様子を、うっすらと覚えています。
分かりやすいイベント(父親との離別)があるので、愛着に問題を抱えたのは、コレが原因と考えてよさそうです。
ただ母親との関係は、良好でした。そのため、安定型のスコアも高いのだと思います。
この本を読むまでスッカリ忘れていたのですが、小さいころ託児所や、祖母に預けられていました。母親との触れ合いが、足りなかったのかも。それも原因かもしれません。
母は、少し感情的な人でした。
大きな喧嘩は無かったですが、些細なことですぐに怒る人。
後になって「何で怒られたのか」、よく分からないことも多かったです。シングルマザーなので忙しく、イライラしていたのかもしれません。
『愛着障害』の中で、「ヘミングウェイ」の例がでてきます。
どこか子どものためというよりも、自己満足のためというニュアンスが濃かった。
母に対し、不思議に思っていること。それは、「放任主義」なことです。
母はシングルマザーでありながら、僕を「私立の中学・高校・大学」に入れています。
大学は奨学金を借りましたが、それでも月10万円の仕送りをもらいました。金銭的に、かなりキツかったでしょう。
経済的に無理をしてまで、私立の中学に入れました。
にもかかわらず、僕の学校の成績には、ずっと無関心なのです。母に「勉強しろ」と「ほのめかされる」ことさえ、一度もありません。
成績は、下から数えた方がはやいくらいだったのに。
「僕を信じてくれていた」部分も、大きかったと思います。
また、「あまのじゃく」な性格を見抜いていたこともあるでしょう。「勉強しろ」と言われたら、僕は勉強しません(笑)
結局、そこそこレベル高めの大学に入学したので、母の戦略は、成功しています。
ただ「ヘミングウェイ」の母のように、自己満足もあったと思います。
「シングルマザーだと舐められたくない」と母はよく言っていました。
「シングルマザーでありながら、自分の子供を私立の学校に入れる」ことが、母にとってステータスだったのです。
親の愛着スタイルが子供に伝達されやすいということである。
母も、回避型だったのかもしれません。
それでも、母には大いに感謝しています。平均からみれば親子関係はむしろ良いくらいです。
そのため、【安定型】のスコアも高いのだと思います。
あまり干渉されないことが、【回避型】の僕には、心地よかったのかもしれませんね。
幼少期の、人間関係
他の『愛着障害』の方とおなじく、小さいころは、よく問題を起こしました。
喧嘩っ早い子供で、しょっちゅう職員室に呼び出されました。
喧嘩をするからには、僕なりの理由はありました。もちろん小学生なりの、幼稚な理由です。
ただよく問題を起こしたため、とりあえず僕が悪いことにされました。あまり僕の言い分を、聞いてもらえなかった。
「僕が悪い」方向に持っていこうとする、同級生もいました。
これが【回避型】になった第2の要因でしょう。できるだけ、人間関係を避けるようになりました。
にも書いた通り、人間関係をリセットするのが癖になっています。「人はいざという時に、裏切る」と感じているのです。
ただ「盗み」などの社会的な違反は、けっしてしませんでした。妙にバカ正直な子どもで、「信号無視」なんかできないタイプ。
今でもその影響で、「マナーの悪い人」に対し、異常なまでの怒りをみせます。
例えば、、
- 歩きスマホ
- 歩きタバコ
- 公共の場で騒ぐ人
- 傘ブンブン丸
(世の中の人は、僕ほど、彼らに怒ってないんだろうなぁ)
彼らに対する怒りも、本の言葉を借りれば「非機能的な怒り」かもしれません。怒っても、どうにもならないですから。
(ちょっと違うかも? そしてHSPの影響もあります。)
『スノーボール』を思い出した
『愛着障害』に登場するたくさんの偉人の中に、投資家ウォーレン・バフェットも加えてみたいと思います。『スノーボール』はバフェット公認の、伝記です。
バフェットも若い頃は、悪いことをしていました。ゴルフボール盗んだりね。
人間関係に、かなり苦労してきたことも分かります。
バフェットも、お母さんとの関係がよくありませんでした。感情的な人だったようです。
本の中では「癇癪をおこす」と表現されています。お母さんのせいで、ビジネス以外には自信がもてなかったのだそう。
「精神的にもろかった」とバフェットもいう。神経衰弱寸前でおどおどしていた。「自分は変で、社会に適応していないと思っていた。なによりも、人生の巡航速度が見つかっていなかった」
バフェットも『愛着障害』だったと思います。
お金とビジネスに執着したことも、愛着の問題かもしれません。ジャンクフードも大好きですし、健康に気を遣わないのも似ています。
↓記事も参考にしてください

「偉人に『愛着障害』が多い」ことは、大きな希望になりますね。
【不安定型】は、ますます増えていく。
両親の離婚。シングルマザー。
今の時代では、別にめずらしいことでも無いでしょう。
不安定型は、今後ますます増えていくと思います。現代病といっても良いかもしれません。
なんとも生きづらい性格です。できれば治したい。
今後の人生の中で、「安全基地となる存在」に出会えるといいな。