書評

なぜ頼みごとが苦手なの? ~お願い上手になって相手に好かれよう!

 

読者
読者

人に頼み事をするのは苦手だなぁ・・

湯川あやと
湯川あやと

「頼みごと」のスキルを習得すれば、克服できる!

 

「人に頼るのが得意!」という人は、少ないでしょう。

逆に、「私の特技は、人に頼ること♪」と言う人は、軽蔑されると思います。

 

とはいえ、本当に助けが必要なこともあります。

そんなときに、「頼めない」のは大きな損失です。

1人で1時間かかる仕事でも、人に頼めば10分で終わるかもしれません。

頼まないことが、みんなの不利益になることも、ありえます。あなたが仲間に頼らないせいで、仕事が滞るのです。

人に頼らないのは、あなただけの問題では無いのです。

 

人は群れで生活してきた生き物で、それは今後も変わりません。頼み事には、社会的な意味があるのです。

うまく頼み事をするコツを覚えておくことは、生涯にわたって役に立つでしょう。

 

なぜ人に頼みごとをできないのか?

※『人に頼む技術』を参考にしました。

 

まず前提として、相手は「想像よりも、頼みごとを聞いてくれる」ものです。

湯川あやと
湯川あやと

『人に頼む技術』の中に登場する実験によると、私たちが思っているより2倍も、人は人を助けたがっているそうです。

 

ヒトは群れで生きてきたので、「お互いに助け合う」ことは、遺伝的にプログラムされているはず。

にもかかわらず、なぜ「人に頼るのが苦手」なのでしょうか?

 

悪い印象を与えるのではないか?

loilamtan / Pixabay

 

「相手に嫌がられているかも」

そんな不安が、「人に頼れない」1番の原因だと思います。

特に最近は、Twitter等でグチを言っている人も見かけます。

  • ネットで調べれば分かることを聞いてくるな
  • 頼ってばかりで成長しない
  • すぐ人に聞く。自分の頭で考えない

ネット上にある、こういったグチや説教を目にすると、人に頼るのが恐くなってしまいます。

 

確かにこれらは正しいですが、でも本当に助けが必要なときは、キチンと求めるべきです。

冒頭でも書きましたが、「人に頼まない」ことが逆に迷惑になることもあります。

人に頼っていればすぐに解決する問題を、1人で悩んでいるのは、効率が悪いからです。

とくに、転職や派遣先。分からないことがあって、当然だと思います。

 

この記事を読んでいるあなたは、「人に頼れない」タイプです。

「人に頼りすぎる」ことを心配する必要はありません。

むしろ、もっと人に頼るべきタイプです。

 

人は頼られると、嬉しくなるものです。

思い返してください。人に頼られて、嬉しいと感じたことが、たくさんあるはずです。

相手も、同じ気持ちなのです。

上手に頼みごとをすれば、相手を喜ばすことができます

 

現状維持

 

人は行動するのが苦手です。

  • 人に頼る(行動する)
  • 自分で解決しようとする(現状維持)

 

たていて、人は「現状維持」の方を、選びます。

頼みごとが苦手なのも、現状維持を好むからです。

 

対策としては、少し客観的に考えるのがオススメ。

  • 自分で解決するのにかかるコスト(自分のコスト)
  • 人に頼んだ場合にかかるコスト(相手のコスト)

 

人に頼んだ方が、ずっとスムーズに仕事が進むのであれば。

頼みごとをしない方が、問題となります。

 

プライドが高すぎる

 

「仕事を頼む」場合に多いでしょう。

  • このくらい自分で解決できる、と思いたい
  • 「これが分からないの?」と思われたくない

 

「プライドが高い」のは、悪いことではありません。

湯川あやと
湯川あやと

できる限り自分で解決する姿勢。僕は好きです。

 

ただ、抱え込みすぎるのはダメですよね。

  • 時間をかけても解決できない
  • 人に頼んだ方が、ずっと速く解決する

のであれば、たまには人に頼りましょうよ。

 

人に頼みごとをするメリット

Greyerbaby / Pixabay

 

頼まれると、幸福を感じる

 

先述したように、「お互いを助けあう」ことは、群れで生きるヒトの遺伝子にプログラムされています。

つまり、「ヒトを助けると、幸福を感じる」ように、僕らは設計されているのです。

 

あなたも、過去を思い出してください。

  • 上司にEXCELの使い方を尋ねられた
  • 学生時代、友達に「勉強を教えてくれ」と頼まれた
  • 友達にスマホの使い方を尋ねられた

 

「イラッ」とした経験と、「頼られてうれしい」と感じた経験、どちらが多いでしょうか?

それが答えです。

お願い上手は、むしろ人に好かれます。

 

頼ってばかりはNG

とはいえ、「頼ってばかりの人」は、嫌われます。

  • 労力がかかる事を頼む(引っ越しなど。引っ越し業者に、依頼すればいい話)
  • 調べれば分かることを聞く(基本操作など)
  • モノを借りて、返さない(論外)

相手のことを考えず、ただ自分が利益を得ようとするのは、さすがにNGです。

『人に頼む技術』をみにつければ、相手も手伝ってくれるかもしれません。

ただ長期的な援助は、無理でしょう。すぐに愛想をつかされます。

 

繰り返しますが、この記事を読んでいる人は、「頼りすぎ」の心配は無用です。

みなさんは、むしろ「頼らない」タイプなので(笑)

 

湯川あやと
湯川あやと

もっと人に頼ろう!

他人のこと言えないけど!

 

『人に頼む技術』で頼みごとのコツを掴む

「頼みごと」をできないのは、「頼み方を知らない」からです。

そこでオススメの本が『人に頼む技術』です。

もしあなたが周りから必要なサポートを得られていないのであれば、それは自分が考えている以上に、自分自身の責任です。

 

つまり「頼みごとのスキルを知らない、お前が悪い」ってこと。

「頼みごとは、苦手だな~」と感じるなら、きちんと勉強した方が良いと思います。

 

総合評価
著者 コロンビア大学の「社会心理学者」
読みやすさ
情報の量

ちょうどいい。必要十分です。

情報の質

科学者が書いた本で、信ぴょう性は高いです。とはいえ、理屈ばかりの本でもありません。筆者の経験談も、含まれています。僕の経験と照らし合わせても、とても納得できる内容でした。理論と実践のバランスが良い本です。

対象者 ☑︎ 『人に頼む技術』を知りたい
☑︎ 人を動かす、実用的なスキルをみにつけたい
☑︎ 理論だけでなく、実用的な方法も知りたい
☑︎ 部下に仕事を任せるのが苦手
☑︎ 上司に教えを請うのが苦手
☑︎ 転職や派遣先で、うまく馴染みたい
☑︎ 友達との関係を、よくしたい

 

あくまで、「心理」に注目している本です。

細かな表現は、書かれていません本質的ではないからでしょう。

例えば、敬語の使い方・メールの書き方などは、書かれていません。その分、「何にでも使える」本となっています。

恋愛~ビジネスまで、人間関係すべてに役立ちます。

 

『人に頼む技術』:頼みごとの3つのコツは?

mohamed_hassan / Pixabay

 

 

↓は復習としてお使いください。

まだ読んでいない人は、「こんな内容なんだなぁ~」と感じてもらえれば嬉しいです。

 

第1章:人に頼みごとをする時に、脳が現実に感じる痛み

  • ステータスの脅威
  • 確実性への脅威
  • 自立性への脅威
  • 関係性への脅威
  • 公平性への脅威

 

第2章:なぜ断られると「思い込む」のか

  • 頼まれた相手が感じている、プレッシャーとは?
  • ドア・イン・ザ・フェースとは?
  • フット・イン・ザ・ドアとは?
  • ↑2つのテクニックの背後にある、心理学的な効果とは?

 

第3章助ける側のメリット

  • 頼んだ側への好意
  • 幸福度
  • 罪悪感

 

第4章:助けを求めることの難しさ

  • 〇〇〇〇〇〇されている感覚を与えてはいけない
  • 3タイプの返報性 ⇒ 義務感

 

第5章:助けを得るための、4つのステップとは?

  • 人は周りにあまり注意を向けていない
  • 「大衆抑制」の2つの心理とは?
  • 「責任の分散」とは?
  • 相手も忙しい。忘れるな

 

第6章:ダメな頼み方 ⇒ 目次をみて、確認せよ。重要な頼みごとがある時には、ダメな頼み方をしないように、軽く読み返そう。

 

↓第3部が、著者が1番力を入れているパートです。

時間がない人は、ここだけ読んでも十分な気づきを得られます。

「頼みごとの3つのコツ」を教えてくれます。

 

第7章:「仲間意識

  • 「一緒に」という言葉を使う(小手先のテクニックではある)
  • 共通の〇〇に目を向ける
  • 外集団の○を探す(使い方には注意。あくまで外集団)
  • どんな共通点を探すべきか?

 

第8章:「自尊心

  • あなたにしか頼めない! なぜ?
  • 行為ではなく、アイデンティティに言及する
  • 自分自身を〇〇的に捉えたい < 自分自身を〇〇に捉えたい
  • とはいえ、人は基本的には・・

 

第9章:「有効性

  • 事前に説明する
  • フォローアップ + その予定を伝える
  • 相手も忙しい。柔軟に。

 

コレだけはチェック!

・〇〇〇〇〇〇される感覚を与えてはいけない(第4章)

・「人を動かす3つの力」とは?

 

著者が最も重視しているのは、「有効性」だと感じました。

たくさん意識するのが難しければ、「有効性」だけでも、頼み方は劇的に変わるでしょう。

 

助けてもらった、「お礼」はどうするか

rawpixel / Pixabay

 

まず、大前提として友達に「お金」はあげないほうが良いです。

人間は2つの規範を持っていまして、①市場規範(お金) ②社会規範(友情) の2つです。

行動経済学に、この2つを混ぜてはいけない。様々なトラブルの原因になります。

 

例えば、何かを手伝ってあげたお礼として、「千円あげるよ」と友達に言われたらどうでしょうか?

・・なんとも言えない気分ですよね。

一方、「今度はお礼に、ご飯をおごるよ」と言われたら?

・・嬉んでご飯に行きます。

 

このように、友達関係に、お金を持ち込んではいけないのです。

お金は借りない方が良いですし、あげるのもダメです。

お金の匂いがするモノも、やめた方が無難です。

 

この話に興味があれば、↓の行動経済学の本もオススメです。

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湯川あやと
湯川あやと

お礼として、金目の物をあげるのはやめよう。

「自分が、いかに助かったか」を詳細に述べるだけでも、十分なのです。(『人に頼む技術』参照)

 

「~しないように」頼む:難しい

 

数ある頼み事の中でも、1番難しいと思います。

  • 声のボリュームを下げるよう、お願いする
  • 香水がキツイことを伝える
  • 貧乏ゆすりを、やめてもらう

「〇〇しないように」お願いすることは、相手の「自尊心」を、大きく傷つける可能性も。

 

注意が必要ですが、『人に頼む技術』を使えば、かなり【穏便に】解決できると思います。

↓記事では、「うるさい隣人に、注意する方法」を考察しています。

【隣人トラブル】うるさい隣人に、手紙で【穏便に】 注意する方法 隣人トラブル、大変ですよね。 引っ越しには、お金も時間もかかります。 できれば、隣人にそっと注意して、気を遣ってほしいところ。 ...

 

湯川あやと
湯川あやと

身近な体験を考えながら、本を読んでみてください。

 

 

 

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『人に頼む技術』を読みながら、

人を動かす技術というものは、自分自身を動かす技術でもあるのだな、と感じました。

著者ハイディ・グラント氏は、モチベーション研究の第一人者ともされ、「やる気」に関する本も書いています。

『人に頼む技術』をすでに読んでしまった人は、他の本もオススメしておきます。

彼女の本は、どれをとっても面白いです。

どうやって最後までモチベーションを維持し、挫折せずに目標を達成するか ・始めるときにはモチベーションが高いけれど、難しい事にぶつかると、すぐに心が折れてしまう。 ・自己啓発書や仕事術の本を読んでやる...

 

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