「何をしたらいいのか分からない」
そんな悩みを抱えている人は、多いと思います。
今回は原因を一緒に考えつつ、最後にオススメの本を1冊、ご紹介します。
結論からいうと、「何をしたらいいのか分からない」原因は、「選択肢が多すぎて、選べない」ことです。
選択肢が多すぎる現代:何をすべき?

「何をしたらいいかわからない」は、現代特有の悩みです。
原因は【選択肢が多すぎること】
ある意味、ぜいたくな悩みなのです。
それを理解するために、少しさかのぼって、考えてみましょう。
狩猟採集の時代を、想像してください。
人間が気にしていたのは、「明日の食糧」くらいです。
「何をしたらいいかわからない」なんて悩みは、無かったはずです。その日暮らしの、生活をしていたのですから。
もう少し進んで、近世~中世を考えてみましょうか。農民の子は、農民になるのが当たり前の時代です。
ここでも「何をすべきか悩む」ことは、無かったはず。【生活のため】に、淡々と仕事をこなす姿が、思い浮かびます。
ところが今の時代は、【選択肢】の数が、一気に増えました。
もはや僕らは、何者にでもなれます。弁護士・建築士・会計士・・・ 努力しさえすれば、何者にでもなれます。
【無限にある】選択肢の中から、どれを選べばよいのでしょう?
どの選択肢も、魅力的にみえます。
もし、選択肢が3つなら? 自分の得意に合わせて、1つを選べばよいだけです。
「何をすべきか」、悩むことはありませんよね。
まとめると、
選択肢が多すぎて、何をすればいいか分からない
「選択肢が多すぎる」ことが、原因なのです。
この先は、「選択肢をしぼる」ことを、考えていきます。
選ばない”コスト”、考えてる?
【行動経済学】の本、『予想どおりに不合理』によると、
「選択肢を、失う」ことを、ぼくらは無意識に恐れます。
将来に備えて、選択肢を残しておこうとする性質が、人間にはあるのです。
ここに問題が生じます。
時間は限られた資源。
1つのことを「やる」と決めたら、他のことをする時間は、その分だけ失われます。【選択肢が失われる】のです。
- 何かを「やる」と決めたら、他のことをする時間が失われる
- ところが、僕らは「失う」ことを無意識に恐がる
- 何をすべきか、選べない
以上が、背後にある理屈です。
選択肢を失うことを恐れ、何も選べない
どの選択肢にも、魅力はあります。
選択肢が多すぎて、「何をしたらいいか分からなく」なっているのです。
英語、プログラミング、会計、統計学、、、
「これからの時代、○○を勉強した方がいい!」みんな口々に唱えます。
世の中は「やるべきこと」で溢れています。
だけど、何もかもはできません。だって時間は限られているから。
選択肢を残しておくと、すべてを中途半端にするリスクも抱えます。
「どれか1つに絞っていれば、何者かになれたのに・・。」いつか後悔することになります。
TOEIC600点、プログラミングは文法を覚えただけ、簿記3級取得・・・ では、仕事は来ません。
それより「英語」1つに絞って、TOEIC900点取った方が、はるかに評価されます。
「時代に合わせて、変化する者が生き残る。」
よくあるお説教です。たしかに、正しいかもしれません。
ただ、「何者にでも変化できるように、「別の道」を常に用意しておく」ことにもなります。
選択肢の維持に、必要以上のコストをかけてしまい、すべてが中途半端になるリスクも抱えるのです。
何もかもはできません。
選択肢は、絞らなければいけません。
・・どうやって?
【何をするか決める】には?

選択肢をしぼる方法を、考えましょう。
結論からいえば、ありきたりですが、【好きなこと】を見つけるしかありません。
【無限にある】扉から、いくつかを選ぶには、「正しさ」を拠り所にすることはできないのです。
ルールを作る
選択肢を絞る方法として、「ルールを作る」が考えられます。
『エッセンシャル思考』は、ここにフォーカスしている本です。
現代はチャンスが多すぎるから、ルールを作ることで、あえてチャンスを減らす。
「○○をやるべき!」という他人の声に惑わされないためです。
例えば、ルールの順守を徹底しているのが、ミニマリスト。
今の時代は、モノで溢れています。
彼らは「モノを持たない」というルールに徹底して従うことで、選択肢を絞っているのです。
どうやって、ルールを作る?
ありきたりですが、【やりたい事】を見つけるしかありません。
「正しさ」を基準に、ルールを作ることはできないからです。
世の中はめまぐるしく変化しており、10年後を予測することはできません。将来から逆算して、「やるべきこと」を探すのは不可能です。
選ばない【言い訳】は、いくらでも見つかります
- AIに仕事を奪われるかも
- 10年後には役に立たないかも
不確実な世の中。将来から逆算して、「正しい」ことをするのは難しいのです。
選択を先延ばしにしてきた結果、「何をしたらいいかわからない」状況になったのを、思いだしてください。
「正しさ」を拠り所にすることはできません。
「何をしたいか分からない」人は、おそらく「正しさ」を基準にしているのだと思います。
そこで「正しさ」を基準にするのを、やめましょう。
自分の「やりたこと」を見つけてください。
・・はい。「ありきたりな」話ですよね(笑)
多くの人が、言及してきたことです。
ビジネス書を開けば、同じことが、何度も書かれています。
でも「多くの成功者が言っている」からこそ、これが正解なのです。
・・ただそう言われても、「やりたいことが見つからない」のが、現実だと思います。
どうやらココに、あなたの悩みの、根本的な原因があるらしい。
多くのビジネス書では、「好きなことをやれ!」と言いますが、「好きなことの探し方」は曖昧にしていますよね。
解決策は、次の見出しで。
ーまとめー
- 【やりたいこと】を見つける
- それを基にルールを作る
「何をしたらいいかわからない」の【解決策】

話をまとめます。
- 選択肢が多すぎるため
- 「何をすべきか」分からない
これが今の状況です。
【選択肢をしぼる】必要があります。
でも、正しさを基準にすることはできません。
変化が激しい現代、「何が正しいのか」は誰にも分からないからです。
【選択肢をしぼる】方法は、
- 「やりたいこと」を見つける
- 「他の選択肢」に惑わされないように、ルールを作る
となります。
・・ではどうやって①「やりたいこと」を見つけるのでしょう?
「何をしたらいいか分からない」の解決策は、ここにあります。
僕は書評ブロガーです。「皆さんにピッタリな本を紹介する」のが、僕の役割。
今回も1冊ご紹介します。「やりたい事を探す」のに役立つ本、『直観と論理をつなぐ思考法』です。
本の中では、「自分の声」を取り戻すためのトレーニングが紹介されています。
「何をしたいかわからない」人に、ピッタリな本。
「好きなことをやれ!」としか言わない本とは、一線を画す良書です。
総合評価 | |
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読みやすさ | |
オリジナリティ | |
情報量 | |
納得感 |
■「何をしたらいいかわからない」を解決するための、【具体的】な方法を教えてくれる。
■現代に存在している、4つの思考法を教えてくれる。そのうち、筆者が薦めるのは「ビジョン思考」。4つの性質を理解しておけば、他人の声に惑わされることが無くなる。
■言葉やロジックだけでなく、絵とイメージを使って考える方法も教えてくれる。
本気で悩んでいるなら、時間をとって本を読んでください。
記事公開日(2019/07/30)では、「Kindle Unlimited」の読み放題サービスに含まれています。
登録している人は、読み放題で、読んでくださいね。
