書評

【人間関係リセット症候群】の【原因】は〇〇かも ー 癖を直すには?

人間関係をリセットする癖

 

読者
読者

定期的に「人間関係をリセットしたくなる」んだけど、どうして? 僕っておかしいのかな?

湯川あやと
湯川あやと

根っこにある原因は、これだと思う

 

今回は、【人間関係リセット症候群】の【原因】について考察してみます。

 

こんな人にオススメ

☑︎ 人間関係をリセットしたくなる癖がある

☑︎ アドレス帳を、真っ白にしたことがある

☑︎ 昔の友達に、会いたくない

☑︎ 人間関係をリセット”された”。理由を知りたい。

 

人間関係リセット症候群は病気?:ネット用語です

Free-Photos / Pixabay

 

「煩わしい人間関係を切りたい」「この人とはもう関わりたくない」と思うことは、誰にでもあります。

ただ、ほんとうに行動に移す人は、少ないです。みんな我慢しながら、付き合っていくのでしょう。

 

ところが【人間関係リセット症候群】の人は、行動に移します。

タイミングは、卒業・転職 が多いようです。”リセットするため”の「転職・引っ越し」もあり得ます。

 

【症候群】などと仰々しい名前がついていますが、あくまで【ネットスラング】。

正式な病名ではなく、ネット上でしか通用しない言葉です。

 

意味は、「突然すべての人間関係を、リセットしたくなる性質」くらいでしょうか。

名前の通り、そのままの意味ですね。

 

【体験談】人間関係をリセットしてきた過去

cocoparisienne / Pixabay

 

ここでは、僕の体験談を書いていきます。

小学校の卒業式

卒業するのが、楽しみで仕方ありませんでした。

なぜなら、人間関係がリセットされるから。なぜ皆が泣いているのか、分かりません。

 

仲の良い友人もいましたが、その関係すらもリセットします。

中学生になってから、僕の携帯電話に、何度か電話がかかってきました。

1~2回は出ましたが、その後は”無視”。 やがてかかってこなくなりました。

 

中学生・高校生

「思い出」を作らないように、生活していたと思います。

文化祭や小旅行などには、参加しませんでした。

「リセットすることを分かっているから」です。思い出なんてあっても、どうせリセットされます。

 

「同窓会には、参加しないんだろうなぁ」と、ボンヤリ想像していました。

 

高校卒業 ~ 浪人生

高校を卒業すると同時に、アドレス帳は真っ白に。

電話番号も、変えました。SNSアカウントも、すべて消去。足がつかないようにしました。

今にいたるまで、誰とも連絡をとっていません。

 

その後1度だけ、遠回りして母の電話に連絡がかかってきました。

高校で、1番仲が良かった友達からでした。幸いにも、そのとき僕は不在でしたので、会話はしていません。

かけ直しはせず、それっきりです。気にかけてくれたのに。

 

学校の付近に行くのが、怖くなりました。

高校時代の友人に会うのが、嫌なのです。

 

大学生

大学では、「ぼっち」になりました。

どうせリセットすることは分かっているので、友達を作る意味もありません。

 

大学では「グループワーク」的な授業もあります。できる限り、そういう授業は取らないようにしました。

 

どうしても避けられない場合もあります。そういうときは、大人しく・目立たないように参加しました。LINEグループもできますが、授業が終わったらリセット。

名前も覚えてないや。

 

読者
読者
・・重症やん
湯川あやと
湯川あやと

書きながら気づいた(笑) こんなに酷い人は、少ないかもね。

 

【原因】はコレ:なぜ人間関係をリセットしたいの?

 

ズバリ、

愛着スタイル】が【回避型】だから」です。

 

愛着スタイルとは?

※画像はAmazonリンクになっています。

僕は、愛着スタイルについて、↑の本で知りました。

一言でいうと人との係わり方の、基本的な姿勢

「人にどのような愛着を感じるか」と捉えてもいいです。

 

ただし愛着スタイルは、人間関係だけでなく、健康や生き方にも影響を与えています。

そのため、筆者は「第二の遺伝子」とまで呼んでいます。

意識しないところで、知らずしらずその人の心理と行動を支配しているのである。他の生き方もできたはずなのに、なぜ、この生き方をしてきたのか。その疑問は、その人の愛着の特性を理解したとき、氷解するだろう。

 

愛着スタイルには3つの型があります。安定型・不安型・回避型です。

不安型と回避型は、2つ合わせて不安定型とも呼ばれます。

後述しますが、人間関係をリセットしたくなる人は、【回避型】です。

2つが混ざっていることもあります。

安定型 正常タイプ。適度に人と関われる。
不安型 すぐ人に愛着を感じてしまうタイプ。恋愛体質を想像すると、分かりやすい。
回避型 人にあまり愛着を感じないタイプ。愛着軽視型ともいえる。

 

「自分は異常なの!?」と驚かれたかもしれません。

たしかに、安定型が正常です。ただ大人の3分の1が不安型 or 回避型です

現代において、広い意味での愛着障害は、ありふれたことだといえます。

 

人間関係をリセットする人は【回避型】

 

【回避型】の特徴

☑︎ 孤立しやすい
☑︎ 人と積極的に関わらない
☑︎ 自立を重んじる
☑︎ 他人に依存しない
☑︎ 淡泊な性格
☑︎ 自分を表現するのが苦手

 

「人間関係をリセットする」あなたに、かなり当てはまるでしょう?

ほぼ間違いなく、【回避型】です。

 

↓の引用が、とても分かりやすい1文です。【回避型】の青年の話。

回避型のある青年は、誰かと別れたとき、悲しいと思ったことは一度もないと話した。卒業式のときに、みんながどうして泣いているのかが、まったくわからなかったという。

 

「僕のことか!?」と目を疑いました。

僕もこの青年と、まったく同じ状況でした。というか高校の卒業式には、出席していません(笑)

 

この引用は、【人間関係リセット症候群】の原因が、愛着スタイルにあることを示唆しています。

【回避型】は、煩わしい人間関係を、好みません。定期的にリセットしたくなるのも当然です。

そして「人との別れ」に、あまり悲しみを感じないのです。「愛着を感じにくい」からです。人に執着しません。

 

【人間関係リセット症候群】という言葉が、ネットで流行っているのもうなずけます。

先ほども言った通り、不安定型の愛着スタイルを持つ人は、3分の1もいるのですから。「リセットしたい」と感じるのは、ありふれたことだと予想します。

かなり多くの人が、悩んでいるのでは?

 

人間関係をリセットしてしまう、【回避型】の人の特徴は・・?

duy_ittn / Pixabay

回避型の詳しい説明は、新書『愛着障害』に譲ります。

ここでは【回避型】である僕の気質を、記します。

ただし「回避型」に限らず、「不安型」にも、つまり”両方に当てはまる”ものもあります。

回避型と不安型は、正反対のようですが、実は共通する部分も多いのです。

(僕は「不安型」の傾向も強いです)

 

あえて「人間関係」以外も、書きました

これにも心当たりがあれば、愛着スタイルに問題がある確率はかな~り高いです。

 

極端な発想をしがち

 

「たった1つの欠点で、人を判断する」ところがあります。

僕の場合は、「減点方式」で人を評価しているようです。ただし、減点ポイントが大きすぎるんですね(笑)

1つ気に入らないポイントが見つかれば、その人との関係を避けようとします。

 

また「完璧主義」も、特徴の1つです。↑の特徴も、「他人に完璧を求めるから」といえるかもしれません。

浪人したとき、僕は「東大」を目指しました。絶対に受からないと、分かっていたのに。

それは「完璧主義」だったから。浪人という欠点を打ち消すためには、東大しかなかったのです。

けっきょく不合格でした。

「100%受からない」ことを受けいれたら、今度はまったく勉強しなくなりました。これまた極端です。

愛着スタイルの問題が、根っこにあると思います。

 

お金や権力を求める

親密な関係を避けたり、人を信頼しなかったり、権力や業績や金の力といったものを信奉したりすることで、自分の価値を守ろうとするのである。

東大を目指したのは、「権力」を求めてのことだった、といえます。

また大学1年生のときは、株のトレードに挑戦しました。権力が手に入らなかったため、今度はお金を求めたのです。

 

本の中では、スティーブ・ジョブズの例がでてきます。ジョブズも昔は、不安定型だったらしいです。

そして「利益」を追求していたそう。後年のジョブズのイメージからは、考えれませんけどね。

 

趣味や仕事に、没頭する

 

人に愛着しない分、他のモノに愛着する、とも言いかえれます。

僕の場合もかなり当てはまります。高校生のころは、ゲームに没頭していました。

 

今では、勉強・読書・ブログに注力しています。「頑張らないと、人に認めてもらえない」という考えが強いです。

 

ちなみに今年で、ぼっち歴4年。

このブログでも、過去の記事を見返すと、「努力して何かを成すことで、自信を持ち、再び人と関われるようになりたい」とあります。

「成果を出す ⇒ 自信を持つ ⇒ 人と関わる」これは 【安定型になりたい回避型】の思想といえます。

・・本当は、順番が逆です。安定型の人なら、「人に認められている安心感がある ⇒ 自信 ⇒ 成果を出す」と進むはず。

 

虚言癖

回避型の人は、人間関係を回避しようとします。

そのため、虚言癖がある人もいるのだとか。

 

・・僕です。

大きな嘘はつかないのですが、意味もない「小さな嘘」をついていました。

例えば、「○○って知ってる?」ー 僕 :「知らない (本当は知ってる)」 仲の良い友人にも、これです。

 

親しい友人にも、【自分のことを深く知られたくない】のです。常に、壁を作っています。

自分でも、どうして無意味に嘘をつくのか、よく分かっていませんでした。愛着スタイルが原因だったようです。

 

他にも・・

()は僕のことです。

  • 人に気を遣いすぎる(それが嫌で、付き合いを避ける節がある)
  • ストレスが溜まったとき、人を避ける(大学受験に失敗したとき、アドレス帳を真っ白にした)
  • 健康に気を遣わない(すぐジャンクフードに手を出す)
  • 依存しやすい(アルコール・甘いモノが大好き)
  • 問題行動が多かった(小学生のころ、クラスで1番、職員室に呼び出された)
  • 表情と感情が乖離する(ポーカーフェイスと言われた経験アリ。自覚はしていない。)

 

湯川あやと
湯川あやと

挙げるとキリがありません(笑)

詳しくは、本を読んでください。診断テストがついてますし、不安型の解説もあります。

人間への理解が、グッと深まりますよ。

 

愛着スタイルに問題を抱える理由は?

 

幼少期の、人間関係に原因があります。

1番大きな要因は、両親(特に母親)との関係です。

※ただし青年になってからの人間関係や、遺伝子も、ある程度は影響するようです。

 

親の離婚など、分かりやすい出来事があれば、それが原因と考えてよさそうです。

そうでない場合、ハッキリとした原因は分からないかも。

「回避型」の人は、過去を忘れようという傾向が強いからです。そのため頑張っても、原因を思い出せないかもしれません。

回避型の人は、ネガティブな記憶へのアクセスが抑制されていると言える。

僕の場合は、「不安型」も入っているので、青年期は逆に「ネガティブな記憶」ばかり残っています(笑)

 

ただ色々と想いを巡らすうちに、少しずつ思い出してきました。原因が分かってきたのです。

↓記事で、僕の体験談を書いています。

https://ayatoyukawa.com/attachment-disorder/

 

【人間関係リセット症候群】は治さないとダメ?

Engin_Akyurt / Pixabay

 

内向的で、人間関係の”量”を重視しないだけ?

ライフステージが変われば、交友関係が変わるのは、当たり前のことです。

内向型の人なら、「たくさんの人と関わること」ことを好みません。

そのため、「内向的で、友達の”量”を気にしない」だけでは?と疑問に思われたかもしれません。

 

そんな方に、↓の質問について考えてほしいです。

  • ”長年の” 友人がいますか?
  • 昔の友達を思い出すと、懐かしい気持ちになりますか?
  • 仲の良かった人と別れるときに、悲しみを感じますか?

 

これらにNOと答えたなら、内向型であるだけでなく、【回避型】でもあると考えます。(正確に知りたければ、本の診断テストを受けてください)

「人に愛着を感じるかどうか」で、判断すると分かりやすいと思います。

 

内向的 × 愛着スタイル:安定型 】 であるなら。

友人の”量”が少ない代わりに、”質”を重視しているはずです。

愛着スタイルが安定していれば、「人に、ほどよく愛着を感じている」ので。少ない友人は大切にし、別れる時には悲しみを感じるでしょう。

 

こういう方は、「リセットしてしまう」と悩んではいないでしょう。「リセットする」という感覚すらないはずです。

やはり【人間関係リセット症候群】の根っこにあるのは、【回避型】だと言えます。

 

【回避型】なら、克服しよう。

「内向型である」だけなら、問題はありません。

でも、もし【回避型】であるならば、克服すべきです。

 

理由は、これが様々な疾患の原因になるからです。

ストレスに脆く、うつや心身症になりやすい

 

そもそも人間は社会的な生き物で、「誰かに守られている」「自分を理解し、助けてくれる人がいる」状態が、理想です。

「安定型」が生きやすいのは、間違いありません。

 

【対処法】人間関係をリセットする癖を、治したいなら・・

3005398 / Pixabay

 

人間関係をリセットしたくなる、”根っこ”の原因は、「愛着スタイル」にあると考えてよさそうです。

では、「回避型 ⇒ 安定型」になるには、どうすれば良いでしょうか?

 

一言でいえば、「100%自分を受け入れてくれる人を探す」となります。

僕の場合、母親との関係は良好です。なので彼女や親友を、見つけることになります。

(彼女ほしいなぁ・・いい年して童貞だし。)

 

「それが難しいんだ!!」

分かってます。僕が回避型ですからね(笑)

 

正直に言うと、『愛着障害』の結末は、少し残念でした。言われなくとも、結論がみえています。

ですが、解決の糸口は見えます。克服までのステップが書かれているのです。本当に信頼できる人が見つかったら、「この本を読んでもらう」のがいいかな、とも考えています。

 

そして1人でも出来る解決策も、いくつかあるのです。(第6章 2.3 )

まずは「専門家が書いた本」を読んで、自分の性質を理解することが、第一歩だと考えます。

 

回避型は、「ダメじゃない」

 

偉人には、愛着スタイルに問題を抱えていた人が多いそうです。

この本でも、川端康成/ルソー/スティーブ・ジョブズなど、偉人の例がたくさんでてきます。

不安定型 ⇒ 安定型となる過程で、多くのことを学び、人に影響を与えられる人物になるのでは? と著者は考察しています。

 

この本は、とても素敵な言葉で、締めくくられています。

勇気を与えてくれます。薄っぺらい自己啓発本よりも、はるかに啓発されました。

 

生まれつき恵まれた奴に、僕らは魅力は感じません。

容姿がいい・性格がいい・頭がいいの三拍子をそろえた人。小さい頃からチヤホヤされた人。どこに面白みがあるでしょう?

悩み、苦しみ、そこから這い上がるの方が、はるかに魅力的。そういう物語に、僕らは感動するのです。

まとめ:人間関係リセット症候群の【原因】

aatlas / Pixabay

 

【人間関係リセット症候群】の根っこにあるのは、「愛着スタイルの問題」だと考察しました。

リセットしたくなる人は、間違いなく【回避型】です。

 

そして回避型になる原因は、おもに10代以前にあります。

イメージとしては、

幼少期の経験 ⇒ 愛着スタイルが「回避型」に ⇒ 人間関係リセット症候群 です。

 

根っこは深いのです。

 

そのため、表面的な「考え方」や「マインド」を変えても、絶対に治りません。

これからも人間関係をリセットし続けることでしょう。

 

対策としては、簡単にいうと、「100%信頼できる人をみつける」です。

ただしこれが難しいことは、【回避型】である僕が、1番よく分かっています。

 

では、どうすれば良いのでしょう?

第一歩として、まずは専門家が書いた「本」を読んで、自分のことをちゃんと理解してほしいです。

本の中では、もう少し手軽な方法も、いくつか示唆されていますよ。

 

人間には、「自分のことを理解したい」欲求がそなわっています。あたなたの「自己理解」への一助となれば、幸いです。

 

著者は、愛着スタイルを「第二の遺伝子」と呼んでいます。遺伝子検査は、安くなったとはいえ、まだ数万円はします。

まずは「第二の遺伝子」を検査してはいかがでしょう?

※画像はAmazonリンクになっています。

著者 精神科医です。

筆者は、パーソナリティ障害や発達障害を抱えた若者の治療に、長年にわたって関わってきた。

読むべき人 3分の1が不安定型なので、少しでも【心当たり】があれば読んでほしいです。
読みやすさ
新書なので、読みやすい類に入ります。
得られるモノ 愛着スタイルに関する知識。自己理解はもちろん、他人への理解も深まります。
総合評価
「心が痛む」かもしれませんが・・

 

【人間関係リセット症候群】は、ネットスラング。

この記事にたどり着いたあなたも、「ちょっとググってみよう」くらいの甘い気持ちだったと思います。

 

放置するなら、それでも構いません。僕自身も、「すぐに解決」とはいかなそうです・・w )

書評ブロガーとしての、僕の役目はここまで。この本の存在を、頭の片隅に入れてくれれば十分です。

最後まで、ありがとうございました。

 

https://ayatoyukawa.com/attachment-disorder/

 

※この記事は、あくまで素人の「考え」を書いています。詳しくは、専門家にあたってください。

執筆者:湯川あやと( @AyatoYukawa)

 

こちらの記事もおすすめ