書評

その文章構成に自信はありますか?

 

僕は今まで5冊ほどライティング本を読みましたが、どうもしっくりきませんでした。

そしてその原因は、文章構成にあることに気付きました。

多くのライティング本は、接続詞や文末に、焦点を当てます。そして文章構成は、サラッと解説されていることが多いのです。

 

6冊目にして、とうとうライテインング本探しの旅が終了します。

本のタイトルは『入門 考える技術 書く技術』

論理的な文章を書きたい人にオススメの本です。

 

文章構成にフォーカスしている本なので、文章術よりも思考術に重きが置かれている本です。

 

この本のおすすめポイントを、4つに分けてご紹介します。

①シンプルなロジックで使いやすい

coyot / Pixabay

 

『入門 考える技術 書く技術』で紹介されている、文章を書くための下ごしらえは、

OPQ分析⇒ピラミッド階層。

これだけです。

たったこれだけで、論理的な文章を書くことができるようになっています。

 

シンプルですが、だからこそ使えるんです。

複雑なロジックは、読み物としては面白いかもしれません。

でも実践で使うことは不可能です。

毎回、複雑なロジックを考えていては、1つの文章を書くのに何時間もかかってしまいます。

記憶しておくのも一苦労です。

 

OPQ分析

詳しい内容は本に譲りますが、OPQ分析は「読み手の関心は何か」を探るためのフレームワークになっています。

O: Objective(読み手が望む状態)

P: Problem (読み手が抱える問題)

Q: Question(読み手が抱く疑問)

A: Answer(Qに対する答え)

この4つから成ります。

 

この記事でいうと、

O(分かりやすい文章を書けるようになりたい),

P(文章構成に問題がある),

Q(何か良い解決策はないか?),

A(『入門 考える技術 書く技術』を読む )  となります。

 

文章を書いていると、「あれもこれも」書きたくなってしまうんですよね。

その結果、話にまとまりが無くなるのです。

僕が過去に書いたこの記事を読むと、話があちこちに飛んでいることが分かります。(お恥ずかしい・・)

しかし最初にOPQ分析をしておけば、読み手の関心に沿って一貫した文章が書けるのです。

この記事もOPQ分析に従って書かれています。

 

ピラミッド階層

OPQ分析をした後に作るのが、ピラミッド階層です。マインドマップをイメージしてもらうと分かりやすいです。

TeroVesalainen / Pixabay

 

抽象度に従って、階層を作るイメージですね。

ピラミッド階層を作ることのメリットは、階層構造が分かりやすくなること。

抽象⇒具体は基本中の基本です。

 

ですがこの基本が難しい。

日本人は、結論を最後に持っていきたがりますからね。

意識しないとすぐに、具体⇒抽象になってしまいます。

 

ピラミッド階層の作り方には帰納法と演繹法の2種類があります。

解説は本に譲りますが、これも簡単なものなので、安心してください。

 

まとめると、OPQ分析(読み手の関心を見つける) ⇒ ピラミッド階層(文章構成を作る)となります。

ね、簡単でしょ?

 

②書くことと、考えることを分けている

 

ピラミッド階層を作るということは、文章の骨組みを最初に組み立てておくということ。

文章を書く行為は、その骨組みに肉付けをしていく段階になります。

 

考える(骨組みの設計) ⇒ 書く(肉付け)

 

そう、考えることと書くことを明確に分けているのです。

 

 

「書きたいことを書く」の嘘

僕が以前に読んだ本では、「まず書きたいことを書く。そして後で並び替える。」ことを推奨している本もありました

もっともらしく聞こえますが、この方法だと時間がかかりすぎます。

その理由を2つ挙げてみます。

 

時間がかかりすぎる

 

まず、文章がグチャグチャになります。

僕たちの脳は、色々なことを妄想していますからね。

頭の中でパッと思いついたことを書き出していけば、まとまりの無い文の羅列ができあがることは想像にたやすいかと。

 

それをキチンと並び替えればよい文章にはなるでしょうが、かなり骨の折れる作業となります。

並び替える時間だけでもう1つ文章が書けそうです。

 

マルチタスクになる

 

次にマルチタスクになるため、非効率です。

「何を書こうかなぁ~」と考えることと「どういう風に書こうかなぁ~」と悩むことを、行ったり来たりするのです。

数学と英語の勉強を2分おきに切り替えることが、非効率であることは言うまでもありません。それと同じです。

 

やはり、「考えることと、書くことを区別する」ことは必須だと思います。

そしてOPQ分析⇒ピラミッド階層を使えば、自然と区別することになるのです。

よく出来てますね。

 

③メールで文章力鍛える方法を提示している

geralt / Pixabay

 

文章の書き方が分かれば、後は練習あるのみです。

「そこで毎日文章を書く」でも良いのですが、どうせなら”ついで”にトレーニングしたいですよね。

 

筆者が提案しているのが、「メールで文章力を鍛える」ことです。

メールを書くのには「感謝の言葉にPDF」というフレームワークを使います。

「また新しいのが出てきたぞ・・」と身構える必要はありません。中身はピラミッド階層の簡易バージョンです。

 

仕事で毎日メールを書く、という人も多いでしょう。

そのメールでついでに文章力トレーニングできれば、一石二鳥ですよね。

 

いきなり長いピラミッドを作るのは骨が折れます。

その点メールなら短くて済むので、実践しやすいと思います。

 

ビジネスメールだけでなく、カジュアルなメールやLINE、TwitterなどのSNSにも応用できそうです。

「1日1回Twitterでつぶやく」というトレーニングから始めるのも良いですね。

 

④本自体が読みやすい

 

今までに読んだ本の中には、本自体が読みにくいものがありました(笑)

一方でこの本は驚くほど読みやすい。

スルスルと頭に入ってきます。だからこそ説得力があります。

 

そしてこの本自体も、ピラミッド階層を元に作られているためでしょう。階層構造が明確で、後から読み返しやすいのです。

「10の文章を書くたびに、この本をパラパラと読み返す」なんてルールを作ってもいいかもしれません。

どんどん文章構成の力が向上していきそうです。

 

★★★★★★★★★★★

最後に、タイトルで「その文章構成に自信はありますか?」と煽ったことをお詫びします。

どうしてもこの本を読んでもらいたい、という一心からですので気を悪くしないでください。

 

この記事を読みながら「お前の文章は読みやすくないけどなぁ」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。

実はタイトルで煽っておきながら、この記事が本を読んでから初めて書いた記事となります。

 

至らない点は多々あったでしょう。

それでも『入門 考える技術 書く技術』を1冊2時間ほど読んだだけで、大幅に改善したと感じます。

読みやすさはもちろん、書くスピードも2倍に上がったのでは、と感じています。

 

もし良ければ、参考にしてください。

 

↓記事で、ライティング本の【まとめ記事】を書いています。こちらも参考にしてください。

https://ayatoyukawa.com/writing-books/

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